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片山正輝

目次(V. 神経系)

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分節構造は神経系Nervensystemと血管だけでなく、より顕著に筋肉MuskulaturとKnochenにも見られる。全身の皮膚Integumentも神経と血管の支配により皮膚分節Dermatomeren, dermale Segmenteに分かれる。も例外ではないが、特に腹部では小腸と大腸の早期の著しい伸長により分節の境界が消失する。しかし、腸とその他の内臓全体を見ると、神経および血管の分布パターンは発生過程と相まって腸分節Enteromerenの存在を示している。

これらの分節構造の形成において、最も直接的な誘因は恐らく筋肉Muskulaturが早期に示す分節的配列にあるだろう。

各神経分節には対応する筋分節、皮膚分節、腸分節がある。発達過程で同一体分節に属する神経や筋の位置が大きく変化するため、一つの分節に属する部分の同定には綿密な研究が必要となる。特に、皮膚分節および筋分節と対応する神経分節との関係の理解は臨床医学で重要な意義を持つ。

そこで、これらの関係を表にまとめる。この表では神経分節とそれに属する筋領域皮膚領域の関係、および関連する反射の分節を示す。