蝸牛管
蝸牛管は、内耳の蝸牛の中に存在するラセン状に巻かれた管状構造です。以下にその主な特徴をまとめます:
- 蝸牛ラセン管の中央部に位置し、前庭階と鼓室階の間にあります
- 上端を頂盲端、下端を前庭盲端と呼ばれる行き止まりになっています
- 4つの壁(内壁、外壁、上壁、下壁)で構成されています
- 上壁は前庭膜(Reissner膜)、下壁は鼓室階壁と呼ばれます
- 内壁にはラセン板縁、外壁にはラセン靱帯があります
- 外壁の内側には血管条があり、内リンパを分泌すると考えられています
- 下壁のラセン膜には感覚上皮があり、聴覚の重要な役割を担っています
蝸牛管は聴覚機能において重要な役割を果たし、音の振動を電気信号に変換する過程に関与しています。
J1059 (右の骨蝸牛を開いてまる屋根を外側からみた図)
J1061 (右の骨迷路と膜迷路の模式図)
J1062 (成人の膜迷路は部分的に剖出:外側正面からの図)
J1063 (成人の膜迷路を剖出:内側後方からの図)
J1064 (右の蝸牛の屋根は外側から開く)