卵形嚢
卵形嚢は、内耳の前庭系に属する重要な構造で、以下の特徴を持っています:
- 球形嚢の上部に位置し、ほぼ水平位をとる楕円形の袋状構造です
- 3本の半規管の根元に位置しています
- 前壁から前外側壁にかけて卵形嚢斑と呼ばれる感覚装置が存在します
- 大きさは約2.3~3 mmです
- 平衡感覚と空間的な方向感覚の維持に重要な役割を果たしています
- 内部には耳石と呼ばれる小さな石と粘性のある液体があり、これらが有毛細胞を刺激することで、頭の位置や動きを感知します
卵形嚢は前庭系の一部として、私たちの身体の平衡感覚と空間認識に不可欠な役割を担っています。
J1061 (右の骨迷路と膜迷路の模式図)
J1062 (成人の膜迷路は部分的に剖出:外側正面からの図)
J1063 (成人の膜迷路を剖出:内側後方からの図)