顔面神経野(内耳道の)Area nervi facialis meati acustici interni

内耳道の顔面神経野は、内耳道底の前上象限に位置する解剖学的に重要な領域です。この領域は、顔面表情筋の運動を支配する第VII脳神経(顔面神経)の通路となっています(Rhoton, 2000)。

解剖学的特徴

内耳道は側頭骨錐体部内を走行する長さ約7-8mm、直径約4-5mmの管状構造です。その底部(外側端)は横稜(crista transversa)と垂直稜(crista verticalis)によって4つの象限に区分されています。顔面神経野はこの4象限の前上象限に位置しています(Nager and Proctor, 1982; Standring, 2016)。

臨床的意義

解剖学的変異として、顔面神経野の大きさや正確な位置に個体差があることが報告されています。また、高分解能CTやMRIによる顔面神経の詳細な描出は、側頭骨手術の術前評価において重要な役割を果たしています(Jager and Laissue, 2014; Di Martino et al., 2019)。

参考文献