アブミ骨膜 Membrana stapedialis

アブミ骨膜(stapedial membrane)は、中耳の最小骨であるアブミ骨のアーチ内に位置する極めて薄い結合組織膜です。解剖学的に以下の特徴を持っています(Gray and Carter, 2020):

機能的役割

アブミ骨膜は機能的には音響振動の伝達において重要な役割を担っています(Anson and Donaldson, 2018)。アブミ骨が卵円窓に対して前後に振動する際、この膜は弾性を持って振動を適切に伝達し、内耳リンパ液への効率的なエネルギー変換を補助します。

臨床的意義

臨床的意義として、以下の病態が重要です:

発生学

発生学的には、アブミ骨膜は第二鰓弓由来の間葉組織から発生し、胎生期に形成されます(Saddler, 2019)。発生過程の異常が中耳奇形の一因となることが知られています。

参考文献