鼓膜
鼓膜は、以下の特徴を持つ解剖学的構造です:
- 外耳道と中耳(鼓室)の境界に位置する、直径約1cmのほぼ卵円形の薄い膜です
- 外耳道に対して傾斜し、外面を前下方に向けています
- 外面は平面ではなく、内方に向かってやや陥凹しています
- 構造は3層からなります:外側の皮膚面、中間の固有層、内側の粘膜面
- 耳鏡で観察すると、やや透明で白色の線条(ツチ骨条)が見られます
- 緊張部と弛緩部に分かれており、その境界にはツチ骨隆起があります
鼓膜の主な機能は、音波を外耳から中耳へ伝達することです。また、外耳道神経と鼓室神経の枝が分布しており、感覚機能も担っています。
J1020 (右の外耳および中耳の概要:前外側からの図)
J1027 (右外耳道に垂直な断面:前方からの図)
J1028 (右外耳道の水平断面:上方からの図)
J1029 (右の鼓膜に垂直な断面:前面からの図)
J1030 (右の鼓膜:外側から前下方の図)
J1031 (右耳の鼓膜:照明画像)