耳介筋 Musculi auriculares

J1025 (一部が耳介から切り出された右耳介軟骨と耳介筋:外側からの図)

J1026 (隔離された右耳介軟骨と耳介筋:内側からの図)
解剖学的分類
耳介筋(Musculi auriculares)は、耳介周囲に位置する薄く小さな骨格筋群で、形態学的特徴と機能的側面から以下の3つに分類される(Standring, 2016):
- 前耳介筋(M. auricularis anterior):側頭筋膜から起始し、耳介軟骨の前部(耳珠)に停止する(Moore et al., 2018)
- 上耳介筋(M. auricularis superior):頭頂部の帽状腱膜から起始し、耳介軟骨の上縁に停止する
- 後耳介筋(M. auricularis posterior):乳様突起上の側頭骨から起始し、耳介軟骨の後面に停止する
組織学的特徴
- 横紋筋構造を持ち、薄い筋束から構成される(Ross and Pawlina, 2016)
- 筋線維の平均直径は通常の骨格筋より小さく、約15-25μmである
- 筋紡錘密度が低く、精密な運動制御には不向きな構造を呈する
神経支配
- 顔面神経(第VII脳神経)の側頭枝と後耳介枝によって支配される(Tubbs et al., 2019)
- 運動神経のみの支配で、固有感覚は乏しい
血管分布
- 前耳介筋と上耳介筋:外頸動脈の分枝である浅側頭動脈から血液供給を受ける(Netter, 2019)
- 後耳介筋:外頸動脈の分枝である後耳介動脈から血液供給を受ける
- 静脈還流は浅側頭静脈と後耳介静脈を経て外頸静脈に流入する
機能的特徴