耳介軟骨 Cartilago auriculae

J0922 (右迷走神経の耳介枝:後方からの図)

J1024 (孤立した右耳介軟骨:外側からの図)

J1025 (一部が耳介から切り出された右耳介軟骨と耳介筋:外側からの図)

J1026 (隔離された右耳介軟骨と耳介筋:内側からの図)

J1027 (右外耳道に垂直な断面:前方からの図)

J1028 (右外耳道の水平断面:上方からの図)
1. 解剖学的構造
1.1 基本構造
耳介軟骨は外耳を形成する主要な弾性軟骨性構造であり、側頭骨と靭帯により結合しています (Moore et al., 2022)。この弾性軟骨は、通常の硝子軟骨と比較して、より多くの弾性線維を含むため、高い柔軟性と復元力を有しています (Gray and Standring, 2021)。
1.2 表面解剖学的特徴
- 耳珠 (Tragus)、対耳珠 (Antitragus)、舟状窩 (Scapha)、三角窩 (Triangular fossa) などの特徴的な隆起と陥凹を形成します (Netter, 2023)。
- 外耳道軟骨と連続性を持ち、側頭骨の鼓室部に接続して外耳道を形成します (Drake et al., 2020)。
- 耳介筋 (前耳介筋、上耳介筋、後耳介筋) の付着部位として重要な役割を果たしています (Sinnatamby, 2021)。
1.3 耳垂の特殊性
耳垂 (Lobulus auriculae) は軟骨を含まない唯一の部分であり、皮下脂肪組織と密な結合組織で構成されています。この特徴により、ピアスなどの装飾品の装着が可能となっています (Snell, 2023)。
2. 組織学的特徴
- 弾性軟骨は弾性線維が豊富で、高い柔軟性と形状記憶能力を持ちます (Pawlina, 2021)。
- 軟骨膜 (perichondrium) に覆われており、血管供給は限られています (Ross and Pawlina, 2022)。
3. 発生学
耳介軟骨は第一・第二鰓弓由来で、胎生6週頃から形成が始まります (Schoenwolf et al., 2021)。発生過程での異常は、小耳症や無耳症などの先天異常につながります (Sadler, 2022)。
4. 臨床的意義
4.1 先天異常
小耳症や副耳などの発生異常の評価において重要な指標となります (Agur and Dalley, 2023)。
4.2 外傷