涙小管 Canaliculus lacrimalis

涙小管は、涙器系の重要な解剖学的構成要素であり、涙の排出経路の一部を形成しています。その詳細な解剖学的特徴と臨床的意義について以下に説明します(Gray and Standring, 2016)。

解剖学的特徴

臨床的意義

涙小管は臨床的に重要な構造で、様々な病態に関連します(Yanoff and Duker, 2018):

診断的手技としては、涙道洗浄(lacrimal irrigation)や涙道造影(dacryocystography)が行われます。治療法には、涙点プラグ、涙管チューブ挿入術、および涙小管形成術などがあります(Ali et al., 2015)。

涙小管が屈曲する部分には、わずかに膨大した「涙小管膨大部」(ampulla canaliculi lacrimalis)があり、涙液貯留の役割があると考えられています。また、涙小管には輪状に配列された筋線維(Horner筋)があり、瞬目時に涙小管を圧迫して涙液を涙嚢へ送る役割を担っています(Dutton, 2011)。

参考文献