外側眼瞼交連 Commissura lateralis palpebrarum
外側眼瞼交連は、上眼瞼と下眼瞼が外側で合流する点であり、外眼角(lateral canthus)とも呼ばれます。この解剖学的構造は、眼窩の外側縁から約5-7mm内側に位置しています(Gray, 2020)。
解剖学的特徴
- 眼窩外側縁の内側に位置し、上眼瞼と下眼瞼が外側で合わさる点を形成(Standring, 2021)
- 外側眼瞼靭帯(lateral palpebral ligament)が眼窩外側縁の眼窩結節に付着(Dutton, 2011)
- 内側眼瞼交連に比べて鋭角的で、約30度の角度を形成(Zide and Jelks, 2010)
- 眼輪筋(orbicularis oculi muscle)の繊維が周囲に分布(Moore et al., 2018)
機能的役割
外側眼瞼交連は以下の機能を有しています(Nerad, 2015):
- 眼瞼の外側支持構造として眼球を保護
- 涙液の分布と排出に関与(涙液は内側から外側へ流れる)
- 眼瞼の開閉運動を適切に調整
臨床的意義
外側眼瞼交連は以下の臨床状況で重要となります(Codere et al., 2016):
- 眼瞼下垂症(ptosis)の評価と手術アプローチ
- 外眼角靭帯の弛緩による眼瞼外反症(ectropion)
- 加齢による眼瞼弛緩(canthal tendon laxity)
- 眼形成手術(blepharoplasty)や眼瞼形成術において重要な指標
- 外傷による眼瞼裂傷の治療において解剖学的整復が必要
この構造は、眼の形状や機能に重要な役割を果たしており、眼瞼の動きや眼球の保護に関与しています。また、東アジア人種では外側眼瞼交連の形態的特徴が欧米人と異なることが知られています(Kakizaki et al., 2009)。