上頚神経節 Ganglion cervicale superius

1. 解剖学的特徴と位置

上頚神経節は、頚部交感神経幹における最大の神経節である (Williams et al., 1995)。下顎角の高さ、第二・第三頚椎の横突起の前方に位置し、扁平な紡錘状の形状を呈する。大きさは長さ20-30mm、幅4-6mm、厚さ3-4mmで、色調は灰白色から淡褐色である (Standring, 2015)。

2. 周囲の構造物との関係

上頚神経節は以下の構造物に囲まれている (Moore et al., 2018):

3. 神経連絡と線維構成

神経線維は以下のように構成されている (Netter, 2019):

4. 支配領域と機能

上頚神経節は広範な領域を支配している (Drake et al., 2020):