交感神経幹 Truncus sympathicus

J0426 (頭側から見た気管始部を通る頚部の断面図)

J0434 (横隔膜:腰部、腹腔からの図)

J0758 (右の胸腔と縦隔、肺および胸膜の除去:右側からの図)

J0759 (左の胸腔と縦隔、肺および胸膜の除去:左側からの図)

J0760 (胸骨を通る水平断面:上方からの図)

J0923 (頚部の右迷走神経:右側からの図)

J0924 (胸腔および腹腔にある左迷走神経:左側からの図)

J0956 (腰仙骨神経叢:前方からの図)

J0975 (胸腔内の交感神経の右側境界線、前右側からの図)

J0976 (右交感神経の胸部網状組織、右前方からの図)

J0977 (腹腔神経叢:前面からの図)

J0979 (左側の交感神経の骨盤神経叢)
交感神経幹(Truncus sympathicus)は、自律神経系における中枢的な神経構造として、以下の解剖学的・臨床的特徴を有しています(Standring, 2022)。
解剖学的構造
基本構造と走行
交感神経幹は脊椎の両側に1対存在し、規則的な間隔で神経節の膨らみを形成します。左右の交感神経幹は脊柱に沿って走行し、最下端で不対神経節として合流します(Moore et al., 2023; Netter, 2023)。
神経節の分布
神経節は以下の領域に分布します(Gray and Williams, 2021; Gilroy et al., 2021):
- 頚部領域:3対の神経節(上頚神経節、中頚神経節、星状神経節)を形成します(Drake et al., 2020)
- 上頚神経節:C1-C4レベルに位置する最大の神経節であり、頭頚部の自律神経支配を担当します
- 中頚神経節:C6レベル付近に存在し、時に欠如することがありますが、頚部の自律神経調節に関与します
- 星状神経節:下頚神経節と第1胸神経節の融合により形成され、上肢の自律神経支配において重要な役割を果たします(Moore et al., 2023)
- 胸部領域:11〜12対の神経節が存在し、各肋間神経と密接な連絡を保ちます。大内臓神経および小内臓神経を分枝し、腹部内臓の自律神経支配に重要な役割を果たします(Standring, 2022)
- 腰部領域:5対の神経節があり、腰内臓神経を介して下腹部の自律神経支配を調節します(Netter, 2023)
- 仙骨領域:4〜5対の神経節が骨盤内に位置し、骨盤内臓への自律神経支配を担当します(Drake et al., 2020)
神経線維構成
交感神経幹には、以下の重要な神経線維系が存在します(Guyton and Hall, 2021):
- 求心性線維:内臓からの感覚情報を伝達する有髄性神経線維
- 遠心性線維:内臓に向かう節後線維を形成し、効果器への支配を担う
- 交通枝システム(Moore et al., 2023):
- 白交通枝:有髄性の節前線維が通過し、脊髄からの情報を伝達
- 灰白交通枝:無髄性の節後線維が通過し、末梢への支配を行う
生理学的機能
交感神経幹は、以下の重要な機能を果たしています(Guyton and Hall, 2021):
- シナプス伝達:節前線維と節後線維間の情報伝達を精密に制御