脛骨神経は、L4~S3から発生します。坐骨神経の第2の末梢枝であり、膝窩を通過してヒラメ筋腱弓の下を通り、後脛骨筋と一緒に内果を回り、足底まで到達します。下脚の屈筋群、足底の各筋肉、下脚と足底の皮膚に分布しますが、以下の神経はすべて脛骨神経の末梢枝です。①下脚骨間神経(下脚骨間膜の後縁に沿って走り、足関節のあたりに達する)、②内側被覆皮神経、腓腹神経、外側足背神経(下脚の後面から足背外側部の皮膚に分布する)、③内側足底神経と外側足底神経(ともに足底の各筋肉に分布する枝を出したあと、趾の足底面や足底の皮膚に分布するため、総底側趾神経に枝分かれし、固有底側趾神経となって終わります)。