
J0909 (右の翼突管神経(ヴィディアン神経):右方からの図)


鼓室神経叢は、鼓室内側壁の岬角(promontory)上に位置する神経叢であり、ヤコブソン神経叢(Jacobson's plexus)としても知られる (Lang and Kummel, 2017; Standring, 2020)。鼓室神経(tympanic nerve)は舌咽神経(第IX脳神経)の分枝として、下岩神経節(inferior petrosal ganglion)から起こり、頚静脈孔を通過後、下鼓室小管(inferior tympanic canaliculus)を通って鼓室に入る (Moore et al., 2022)。
鼓室神経叢は以下の3つの神経成分から構成される (Standring, 2020; Akinobu and Nishimoto, 2021):
神経叢は岬角上で形成され、中耳腔内を広く分布する。鼓室神経は岬角表面で分岐し、内頚動脈神経叢と吻合して交感神経線維を受け取る (Lang and Kummel, 2017)。神経叢からは以下の領域に分枝が送られる:
鼓室神経叢に関連する主要な解剖学的構造として以下が挙げられる (Standring, 2020):