顔面神経の側頭枝は以下の特徴を持つ神経枝です:
これらの特徴により、顔面神経の側頭枝は主に顔の上部の表情筋を支配する重要な役割を果たしています。
日本人のからだ(北村清一郎 2000)によると
耳下腺神経叢の末梢枝
末梢枝については、高橋(1957)によって記述されています。耳下腺神経叢から7-16条(8-13条が多い)の末梢枝が伸び、側頭枝、頬骨枝、頬筋枝、下顎縁枝、頚枝の5つに分けられます。(表61)。末梢枝は耳下腺の上縁と前縁から皮下へ出て、放射状に拡がり表情筋に分布します。(表62)。これは耳下腺神経叢の末梢枝の分布域を筋ごとにまとめたものです。
表61 耳下腺神経叢の末梢枝の条数
条数 | 例数(%) |
---|---|
7 | 5(4.4) |
8 | 13(11.5) |
9 | 24(21.2) |
10 | 19(16.8) |
11 | 21(18.6) |
12 | 12(10.6) |
13 | 12(10.6) |
14 | 4(3.5) |
15 | 2(1.8) |
16 | 1(0.9) |
113(100.0) |
(高橋, 1957)
表62 耳下腺神経叢の末梢枝の分布域