後耳介神経

後耳介神経は以下の特徴を持つ顔面神経の枝です:

起始と経過に関する詳細な統計も提供されています。

J917.png

J0917 (顔面神経:右方からの図)

J922.png

J0922 (右迷走神経の耳介枝:後方からの図)

日本人のからだ(北村清一郎 2000)によると

下顎後窩部

舌咽神経との交通枝を除き、記載は小池 (1958) に基づいています。茎乳突孔から下顎後窩に出た顔面神経は、耳下腺内を前下方へ165 mm 前後 (最大220 mm、最小89 mm) 経過した後、上下の2枝に分岐します。この間に、顔面神経は後耳介神経、茎突舌骨筋枝と二腹筋枝、および舌咽神経との交通枝を分枝します。

後耳介神経(表57):茎乳突孔やその内外で1条が分枝し、後上方に向かいます。鼓室乳突裂やその前後を経由して、耳介より後方と上方の表情筋に分布します。

表57 後耳介神経の起始と経過

表57 後耳介神経の起始と経過

a.起始 例数(%)
茎乳突孔の 孔内 30(29.4)
孔下縁 51(50.0)
孔外 21(20.6)
102(100.0)
b.経過 例数(%)
鼓室乳突裂の 裂内 58(62.4)
後方 32(34.4)
前方 3(3.2)
93(100.0)