後耳介神経は以下の特徴を持つ顔面神経の枝です:
起始と経過に関する詳細な統計も提供されています。
日本人のからだ(北村清一郎 2000)によると
下顎後窩部
舌咽神経との交通枝を除き、記載は小池 (1958) に基づいています。茎乳突孔から下顎後窩に出た顔面神経は、耳下腺内を前下方へ165 mm 前後 (最大220 mm、最小89 mm) 経過した後、上下の2枝に分岐します。この間に、顔面神経は後耳介神経、茎突舌骨筋枝と二腹筋枝、および舌咽神経との交通枝を分枝します。
後耳介神経(表57):茎乳突孔やその内外で1条が分枝し、後上方に向かいます。鼓室乳突裂やその前後を経由して、耳介より後方と上方の表情筋に分布します。
表57 後耳介神経の起始と経過
a.起始 | 例数(%) | |
---|---|---|
茎乳突孔の | 孔内 | 30(29.4) |
孔下縁 | 51(50.0) | |
孔外 | 21(20.6) | |
102(100.0) |
b.経過 | 例数(%) | |
---|---|---|
鼓室乳突裂の | 裂内 | 58(62.4) |
後方 | 32(34.4) | |
前方 | 3(3.2) | |
93(100.0) |