顔面神経
顔面神経は第七脳神経で、狭義の顔面神経と中間神経を含む混合神経です。主な特徴は以下の通りです:
- 主要部分は運動神経で、顔面神経核は延髄上部から橋の背部に位置しています
- 橋の後縁から脳を離れ、内耳神経と共に内耳道に入ります
- 顔面神経管を通り、顔面神経膝で大きく曲がります
- 茎乳突孔を通って頭蓋底の外側に出て、耳下腺に入ります
- 耳下腺神経叢を形成し、広頸筋、表情筋、茎突舌骨筋、顎二腹筋後腹、アブミ骨筋などに分布します
また、中間神経部分には味覚神経線維や副交感神経線維が含まれ、舌や唾液腺の機能に関与しています。
脳の断面(模式図を含む)
dに対応する延髄と橋の移行部の断面の模式図
J0567 (脳底の動脈)
J0834 (脳の底部:下方からの図)
J0835 (脳幹:右方からの図)