顔面神経 Nervus facialis [VII]



脳底の動脈(大脳動脈輪を中心に)

小脳、脳幹、視床、線条体の動脈
脳の断面(模式図を含む)

dに対応する延髄と橋の移行部の断面の模式図

J0567 (脳底の動脈)

J0834 (脳の底部:下方からの図)

J0835 (脳幹:右方からの図)

J0840 (後脳および延髄:左外側からの図)

J0843 (脳:下前方からの図)

J0890 (運動および感覚の主要な末梢神経の原核は、透明に描かれた脳幹に模式的に記入されている:後方からの図)

J0919 (右側の舌神経:右方からの図)

J0902 (硬脳膜:上方からの図)

J0903 (脳硬膜:右上方からの図)

J0904 (硬脳膜と頭蓋骨を通る神経)

J0909 (右の翼突管神経(ヴィディアン神経):右方からの図)

J0912 (右の下顎神経の分岐、浅層)

J0913 (下顎神経の分岐、深層:右方からの図)

J0914 (耳神経節:内側からの図)

J0916 (右顔面神経および鼓室神経叢:前方からの図)

J0917 (顔面神経:右方からの図)

J0918 (頭蓋骨内の舌咽神経、迷走神経、副神経の経過:後方からの図)

J0920 (右の咽頭の神経:右方からの図)

J0922 (右迷走神経の耳介枝:後方からの図)

J1028 (右外耳道の水平断面:上方からの図)

J1034 (右の鼓膜とツチ骨、および鼓索神経:内側から後上方の図)

J1050 (頭蓋骨中の右耳骨迷路の位置:上方からの図)
1. 基本的構造
- 顔面神経は第七脳神経であり、狭義の顔面神経(運動性)と中間神経(味覚・副交感性)からなる混合神経である (Gray and Williams, 2021)。
- 顔面神経核は延髄上部から橋の背部に位置し、内耳道を経て顔面神経管に入り、茎乳突孔から出て耳下腺へ至る (Standring, 2020)。
2. 解剖学的特徴と走行
- 顔面神経管は迷路部、鼓室部、乳突部の3部に分かれ、全長は27~38mmである (Moore et al., 2023)。
- 神経は橋後端の側縁から出て、内耳神経と共に内耳道に入り、その後、顔面神経管へと進む。
- 顔面神経膝には膝神経節があり、ここから大錐体神経が分岐する (Netter, 2022)。
- 鼓索神経は顔面神経管の末端近くで分岐し、舌の前方2/3の味覚と、顎下腺・舌下腺への分泌線維を含む。
3. 分布と支配領域
- 耳下腺内で神経叢を形成し、広頸筋、表情筋、茎突舌骨筋などの運動を支配する (Drake et al., 2020)。
- 耳下腺神経叢からは7~16本(通常8~13本)の末梢枝が出て、側頭枝、頬骨枝、頬筋枝、下顎縁枝、頚枝の5種類に分類される。
- 側頭枝は前頭筋と眼輪筋上部を、頬骨枝と頬筋枝は中顔面の表情筋を、下顎縁枝は口角下制筋と下唇下制筋を、頚枝は広頸筋をそれぞれ支配する。
4. 神経連絡と位置関係
- 三叉神経との交通は6カ所に認められ、特に眼窩下神経叢の形成に関与している (Snell, 2019)。
- 頚神経(大耳介神経、頚横神経など)との交通も存在し、特に頚横神経との交通が高頻度である。
- 顔面神経核は橋の背側部に位置し、外転神経核の外側、三叉神経運動核の後方に存在する。
5. 臨床的意義
- 顔面神経麻痺は、Bell麻痺(特発性)や耳性帯状疱疹(Ramsay Hunt症候群)などにより生じ、表情筋の機能障害をもたらす (Ropper et al., 2023)。