舌下部神経 Nervus sublingualis
基本情報
- 脳神経の一部であり、舌の運動制御を担う。
- 舌神経の枝と連絡し、口腔と舌の感覚伝達を行う。
- 知覚と味覚の伝達において重要な役割を果たす。
- 舌下神経叢の形成に関与し、周囲の神経との複雑なネットワークを構築する。
解剖学的特徴と走行
- 舌下面の粘膜を支配している。
- 下顎と舌下腺の間を前方に走行し、舌下腺および舌下粘膜に分布する。
- 口蓋裂枝の起始部直下から分岐する。
臨床的意義
- 舌下部神経の損傷は、舌の感覚障害や味覚障害を引き起こす可能性がある。
- 口腔外科手術や歯科処置時に注意が必要な重要な神経である。
- 神経ブロックや局所麻酔の際に考慮すべき解剖学的指標となる。
関連する構造物
- 舌下腺との密接な関係がある。
- 舌神経の主要な枝の一つとして機能する。
- 顎下神経節との連絡がある。

J0913 (下顎神経の分岐、深層:右方からの図)