舌神経 Nervus lingualis

J0640 (頭部の前頭断、後方からの図)

J0663 (新生児の舌体を通る冠状断)

J0668 (粘膜を取り除いた後の舌の下面と周囲、舌の先端が上がっている図)

J0669 (唾液腺:右側の下顎の右半分を除去した図)

J0684 (咽頭の筋、右側からの図)

J0912 (右の下顎神経の分岐、浅層)

J0913 (下顎神経の分岐、深層:右方からの図)

J0914 (耳神経節:内側からの図)

J0919 (右側の舌神経:右方からの図)

J0921 (舌粘膜の感覚神経の分布)

図061(唾液腺II )

図517(**下顎神経の分枝:**外側から描写。また、顔面に分布する眼神経と上顎神経の枝も示す)

図518(耳神経節とその結合(内側面からの描写))

図518(耳神経節とその結合(内側面からの描写))

図524(交感神経幹上部・舌咽神経・迷走神経・副神経・舌下神経)

図525(頚部の神経)

図536(頚部の神経と血管(深層))
定義と概要
- 舌神経は下顎神経(三叉神経第3枝、CN V3)の主要な終枝であり、舌の前方2/3および口腔底の感覚支配を担う末梢神経である(Drake et al., 2020; Standring, 2021)。
- この神経は一般体性求心性線維を含み、舌の前方2/3における触覚、温度感覚、痛覚などの一般感覚を伝達する(Moore et al., 2022; Sinnatamby, 2023)。
- 鼓索神経(顔面神経の枝)と結合することで、特殊内臓求心性線維(味覚線維)および副交感神経性遠心性線維を運搬する複合神経となる(Netter, 2023; Iwanaga and Tubbs, 2021)。
神経の起始と走行
- 舌神経は卵円孔直下で下顎神経から分岐し、下顎枝の内側を下行する(Drake et al., 2020)。
- 外側翼突筋と内側翼突筋の間を、顎動脈の内側かつ前方に沿って下降する(Sinnatamby, 2023; Standring, 2021)。
- 顎下腺の上縁を通過し、顎舌骨筋の表面を前内側方向に走行して舌の外側縁に到達する(Moore et al., 2022)。
- 舌の外側縁では粘膜直下を走行し、顎下腺管(ワルトン管)と2回交差する特徴的な走行パターンを示す(Benninger and Andrews, 2022)。
- 最初は顎下腺管の外側上方を、次いで下方を通過してから内側に回り込む(Standring, 2021)。
神経連絡と機能的構成
- 舌神経は走行中に鼓索神経(顔面神経の枝)と結合し、これにより味覚線維および副交感神経線維を受け取る(Iwanaga and Tubbs, 2021; Netter, 2023)。
- 鼓索神経は舌の前方2/3の味覚情報(特殊内臓求心性)を顔面神経の孤束核へ伝達する(Moore et al., 2022)。
- 同時に、鼓索神経を介して顎下神経節への副交感神経性節前線維を運搬する(Drake et al., 2020)。
- 顎下神経節から節後線維を受け取り、これらは顎下腺および舌下腺の分泌を促進する(Standring, 2021; Netter, 2023)。
- 舌下神経(CN XII)の枝と末梢部で吻合し、感覚情報と運動機能の協調的統合を可能にする(Moore et al., 2022)。
分枝と神経支配領域