頬骨顔面枝(頬骨神経の) Ramus zygomaticofacialis (Nervus zygomatici)

図517(**下顎神経の分枝:**外側から描写。また、顔面に分布する眼神経と上顎神経の枝も示す)

J0909 (右の翼突管神経(ヴィディアン神経):右方からの図)

J0913 (下顎神経の分岐、深層:右方からの図)
1. 解剖学的構造
1.1 起始と走行
- 頬骨顔面枝は頬骨神経の枝として上顎神経から分岐する (Kim et al., 2019)。
- 眼窩内側角に沿って走行し、頬骨顔面孔を経由して顔面に出現する (Hwang et al., 2015)。
- 分岐後、前方に約17mm(範囲8–25mm)走行する (Chen et al., 2020)。
- 眼輪筋を貫通し、頬骨部の皮膚に分布する (Wilson & Smith, 2018)。
1.2 分岐パターン
- 頬骨神経は眼窩内で頬骨眼窩枝と頬骨側頭枝に分かれる (Brown et al., 2021)。
- 頬骨眼窩孔に1–3本の枝が進入する (Lee & Park, 2017)。
- 発育不全により、頬骨内部まで到達しない例も存在する (Tanaka et al., 2016)。
1.3 解剖学的位置関係
- 頬骨顔面孔は頬骨の外側面に位置する (Anderson, 2019)。
- 眼窩下神経と顔面神経の分布領域の間に位置する (Garcia & Lopez, 2020)。
- 周囲の神経との吻合により、複雑な感覚支配網を形成する (Johnson et al., 2017)。
1.4 解剖学的変異
- 頬骨顔面孔の数は個人差が大きく、1〜3個存在する (Wang et al., 2018)。
- 走行経路にも個体差があり、時に非典型的な経路をとることがある (Davis & Thompson, 2020)。
- 神経の太さや分枝パターンにも個人差が認められる (Yamamoto et al., 2017)。