滑車神経 Nervus trochlearis [IV]
脳の断面(模式図を含む)

MRI_04にほぼ対応する外眼角耳孔面に平行な断面

MRI_05にほぼ対応する外眼角耳孔面に水平な断面

bに対応する下丘を通る断面の模式図

J0605 (右側の海綿静脈洞の冠状断面:背面からの図)

J0606 (硬膜静脈洞:頭蓋底からの図)

J0834 (脳の底部:下方からの図)

J0835 (脳幹:右方からの図)

J0840 (後脳および延髄:左外側からの図)

J0842 (四丘体および周辺:後上方からの図)

J0843 (脳:下前方からの図)

J0890 (運動および感覚の主要な末梢神経の原核は、透明に描かれた脳幹に模式的に記入されている:後方からの図)

J0902 (硬脳膜:上方からの図)

J0903 (脳硬膜:右上方からの図)

J0904 (硬脳膜と頭蓋骨を通る神経)

J0905 (右側の三叉神経節:内側からの図)

J0906 (右眼窩の神経、第1層:上方からの図)

J0907 (右の眼窩の神経、第2層:上方からの図)

J0908 (右眼窩と右上顎神経:右側からの図)

J0918 (頭蓋骨内の舌咽神経、迷走神経、副神経の経過:後方からの図)

J0920 (右の咽頭の神経:右方からの図)

J1002 (右眼窩の後部:前上方からの図)

J1003 (右の眼窩の筋の起源:前方からの図)

J1006 (眼窩の内容物:上方からの図)

J1007 (右眼窩を視神経孔の近くの断面:前方からの図)

J1008 (右眼窩の視神経孔と眼球の中間の断面:前方からの図)
1. 基本的特徴と構造
- 脳神経の中で最も細い神経であり、第IV脳神経として分類される (Rhoton, 2002)。
- 脳の背側面から唯一出現する脳神経であり、頭蓋内を最も長く走行することが特徴である (Standring, 2015)。
- 滑車神経核から発生し、上斜筋のみを支配する純運動性神経である (Moore et al., 2018)。
- 両側の滑車神経は、中脳の背側面で交差(滑車神経交叉)を形成し、対側の上斜筋を支配する。
2. 解剖学的走行経路
- 起始部:下丘の直後方、上小脳脚と上髄帆小帯の間から出現する (Snell, 2019)。
- 頭蓋内経路:大脳脚の外側面に沿って前進し、海綿静脈洞に到達する。
- 海綿静脈洞内:動眼神経の外側から徐々に上方へ移動する (Netter, 2018)。
- 眼窩内経路:上眼窩裂を通過後、上直筋と上眼瞼挙筋の起始部の上方を前内側に走行し、上斜筋に終末する。
3. 機能的特性
- 上斜筋の収縮を制御し、眼球を下方外側に回転させる (Wilson-Pauwels et al., 2010)。
- 眼球の内下方への運動と外方回旋を精密に調節する。
- 両眼の協調運動において重要な役割を担い、立体視の維持に貢献する。
4. 臨床的重要性
- 滑車神経麻痺の主症状:同側の上斜筋麻痺により、特に下方視での複視が出現する (Adams et al., 2017)。
- 日常生活への影響:階段降下時や読書時に顕著な症状が現れる。
- 代償機序:頭部を健側に傾ける特徴的な姿勢(頭位傾斜)が見られる。