動眼神経
動眼神経は、脳神経の一つで、以下の特徴を持ちます:
- 主に眼球運動を制御する体性運動神経で、外側直筋と上斜筋を除く眼筋を支配します
- 副交感神経線維も含み、これらは動眼神経副核(Edinger-Westphal核)から出ます
- 大脳脚内側溝から出て1つの神経幹を形成し、海綿静脈洞を通過して眼窩に入ります
- 眼窩内で上枝と下枝に分かれ、上枝は上瞼挙筋と上直筋を、下枝は内側直筋、下直筋、下斜筋を支配します
- 下枝からは毛様体神経節への副交感神経根も出ます
解剖学的には、動眼神経本幹の起始部の横径は1.5-2.0mm、縦径は1.0-1.5mmで、最大の眼筋神経です
脳の断面(模式図を含む)
aに対応する上丘を通る断面の模式図
J0567 (脳底の動脈)
J0605 (右側の海綿静脈洞の冠状断面:背面からの図)
J0606 (硬膜静脈洞:頭蓋底からの図)