視神経
視神経は、視覚情報を伝達する重要な脳神経です。以下に主な特徴をまとめます:
- 脳底の視交叉から眼球までの間を指す神経です
- 眼球網膜の神経節細胞層にある多極神経細胞から出る神経突起で構成されています
- 直径3~5mm、長さ約55mmの神経線維束です
- 80~100万本の神経線維を含んでいます
- 視交叉および視索を通過し、間脳の外側膝状体や中脳の上丘などの第1次視覚中枢に達します
視神経の構造と経路:
- 神経線維は網膜の最内層で神経線維層を形成し、視神経乳頭(円板)に達します
- 強膜篩板の小孔を通過した後、人間では線維が有髄化します
- 眼球の後方5~15mmで網膜中心動脈が視神経に加わります
- 視神経は眼窩後端の視神経管を通って頭蓋腔に入ります
視神経は視覚情報の伝達において中心的な役割を果たし、眼球から脳の視覚中枢への直接的な経路を提供しています。
J0566 (右眼窩の動脈:上方からの図)
J0569 (右大脳半球の内側面の動脈)
J0606 (硬膜静脈洞:頭蓋底からの図)