外包 Capsula externa
解剖学的位置と構造
- 前脳と被殻の外表面の間に位置する白質層であり、外側には島皮質が、内側には被殻が隣接している。
- 極嚢と島皮質の間に位置し、前後方向に広がりながら、大脳半球の側方部を走行している。
機能と重要性
- 大脳皮質から被殻への神経線維伝導路として機能し、大脳皮質と基底核間の情報伝達を担っている。
- 内包とともに、大脳基底核の重要な白質構造を形成している。
臨床的意義
- 損傷により、運動制御や認知機能に影響を及ぼす可能性がある。
- 脳卒中や血管性病変による損傷は、感覚運動機能や高次脳機能に重大な影響を与える。
- 脳の画像診断において、重要な解剖学的指標として用いられている。

J0883 (大脳脚の方向に切断した脳の断面:前方からの断面図)

J0884 (脳の冠状断:左半分、前交連を通る断面:後方からの断面図)
J0885 (脳の冠状断、左半分、前交連より前を通る:後方からの断面図)

J0886 (脳の前交連を通る水平断:上方からの断面図)

J0891 (脳のいくつかの大きな神経路の経過の説明)