内包 Capsula interna
解剖学的構造
- 内包は、レンズ核(外側)と尾状核・視床(内側)の間に位置する、重要な白質線維束である。
- 水平断面では、前脚、後脚、およびそれらを結ぶ内包膝に分かれ、下方は大脳脚へと移行する。
神経線維構成
- 視床から大脳皮質への上行性線維(視覚、聴覚、体性感覚放線など)を含む。
- 大脳皮質から視床、視床腹側部、中脳、後脳、脊髄への下降性線維を含む。
臨床的意義
- 内包(特に後脚)の損傷は、対側の片麻痺を引き起こす可能性がある。
- 血管障害(脳出血や脳梗塞)により、重度の運動障害や感覚障害が生じることがある。
主要な経路
- 前脚には前視床放線と前頭橋路、内包膝には皮質核路と皮質延髄路、後脚には皮質脊髄路、視床皮質路、後視床放線が含まれる。

J0854 (側脳室および側脳室脈絡叢を剖出:脳の上方からの図)

J0858 (中心の前方で少しの第三脳室を通る前頭断面)

J0861 (図863-871で示された切断方向を示す、成人の脳幹を後ろから右側からの図)

J0871 (動眼神経の高さを通る脳幹の断面)