レンズ核 Nucleus lentiformis
構造と位置
- レンズ核は、大脳基底核の一部であり、被殻と淡蒼球からなる両凸レンズ状の構造である。
- 前頭断・水平断では三角形状を示し、尾状核頭と視床の腹外側に位置している。
- 内側の淡蒼球と外側の被殻は、外側髄板により分離されており、内面は内包に、外面は外包に接している。
機能と連絡
- 大脳基底核の一部として、運動制御と認知機能に重要な役割を果たしている。
- 大脳皮質、視床、黒質などと神経連絡を持ち、運動制御における重要な中継点となっている。
- 神経伝達は、GABA作動性、ドーパミン作動性、グルタミン酸作動性のシステムを介して行われている。
臨床的意義
- 大脳基底核の障害により、パーキンソン病などの疾患が引き起こされる可能性がある。

J0854 (側脳室および側脳室脈絡叢を剖出:脳の上方からの図)

J0858 (中心の前方で少しの第三脳室を通る前頭断面)

J0884 (脳の冠状断:左半分、前交連を通る断面:後方からの断面図)

J0885 (脳の冠状断、左半分、前交連より前を通る:後方からの断面図)
