尾状核尾 Cauda nuclei caudati
解剖学的特徴
- 視床と分界条により境界が形成され、分界条は内側境界となる (Heimer, 2012)。
- 側脳室中心部から後方へ延び、前下方に弓状を描きながら側脳室に沿って走行する。
- 側脳室下角の上壁を通過し、扁桃体後端部の外側で終わる (Mai et al., 2015)。
機能と臨床的意義
- 運動、認知、感情など、多様な脳機能に関与している (Grahn et al., 2009)。
- 尾状核尾部の病変により、運動制御や認知機能に障害が生じることがある。
- 基底核回路の重要な構成要素であり、様々な運動障害疾患との関連性が示されている (DeLong and Wichmann, 2015)。
解剖学的位置関係
- 前方では尾状核頭部から連続し、側脳室体部の外側壁に沿って後方に延びる。
- 視床の外側縁に沿って走行し、側脳室下角の天井部を形成する (Nolte, 2013)。
- 海馬体と空間的に近接しており、側脳室下角において重要な解剖学的指標となる。
組織学的特徴
- 主にGABA作動性の中型有棘神経細胞で構成される (Parent and Hazrati, 1995)。
- ドーパミン入力を受け、線条体の一部として機能する。
- 神経細胞の密度は頭部と比較して低い傾向にある。
関連する解剖学的構造物
- 分界条(Stria terminalis)が内側を走行し、重要な境界構造となる。
- 側脳室下角(Inferior horn of lateral ventricle)の天井部を形成する (Haines, 2018)。