嗅索 Tractus olfactorius
基本構造
- 嗅索は、前頭葉下面にある、嗅球と嗅三角を結ぶ神経線維束である。
- 外側および内側嗅条に分かれ、それぞれ外側嗅回、内側嗅回という灰白質を持つ。
- 外側嗅条は、前帯状回の外側縁を通り、梨状葉皮質と扁桃体の皮質内側核に終止する。
解剖学的位置
- 前頭葉底面の正中から外側に位置し、前頭葉眼窩面の下を走行する。
- 嗅球(前方)から嗅三角(後方)へと伸びている。
機能
- 嗅神経(第I脳神経)の二次神経路として機能する。
- 嗅球からの嗅覚情報を、高次の嗅覚中枢へと伝達する。
- 嗅覚情報処理の初期段階において、重要な役割を担う。

J0834 (脳の底部:下方からの図)

J0843 (脳:下前方からの図)

J0850 (大脳底面:下方からの図)

J0851 (大脳底面:半分図解的な底面)