嗅球 Bulbus olfactorius
構造
- 嗅球は、20本以上の無髄嗅神経線維が終止する脳領域であり、ヒトでは退化傾向にあるが、層構造を維持している。
- 表層から深部へ、嗅神経線維層、糸球層(嗅糸球形成)、僧帽細胞層の構造を持つ。
- 糸球間には、ドパミンを含有する介在神経(糸球周囲細胞)が存在する。
機能
- 嗅覚情報の第一次処理中枢として機能する。
- 僧帽細胞は、嗅皮質への主要な出力ニューロンとして働く。
- 介在ニューロンによる局所回路が、嗅覚情報の選別と調節を担っている。

J0843 (脳:下前方からの図)

J0850 (大脳底面:下方からの図)

J0851 (大脳底面:半分図解的な底面)

J0902 (硬脳膜:上方からの図)