海馬指 Digitationes hippocampi
基本構造と位置
- 海馬の腹側部に見られる指状の隆起構造で、灰白質の折りたたみにより形成される。
- 側脳室下角の内側壁に位置し、数個の隆起が連続的に配列している。
解剖学的特徴
- 側脳室の下角内で観察可能であり、海馬体の外側表面に沿って規則的に配列している。
- 表面は平滑で、脳脊髄液に接している。
臨床的意義
- 記憶形成や空間認知などの海馬機能に密接に関連している。
- てんかんなどの神経疾患との関連性が示唆されている。
- MRI診断における重要な解剖学的指標となっており、海馬萎縮の評価に有用である。

J0855 (第三脳室:上方からの図)

J0860 (右側脳室の下角、前半部:上下からの図)