下角(側脳室の)Cornu temporale ventriculi lateralis
基本構造
- 側脳室の下角(側頭角)は、側頭葉に向かって前下方に伸びる側脳室の一部である。
- 上外側壁は、脳梁線維で構成され、壁板を形成する。
- 内側壁には、尾状核尾と分界条があり、下部には脈絡叢と海馬采が存在する。
臨床的意義
- てんかんの外科的治療における重要なアプローチ部位となる。
- 脳腫瘍や血管性病変の発生部位として、特に注意が必要である。
- 水頭症診断における重要な指標となる。
発生学的特徴
- 終脳胞の発達過程において形成される重要な構造である。

J0834 (脳の底部:下方からの図)

J0854 (側脳室および側脳室脈絡叢を剖出:脳の上方からの図)

J0855 (第三脳室:上方からの図)

J0856 (右側脳室:右方から剖出した図)