脈絡ヒモ(側脳室の)Taenia choroidea

J0858 (中心の前方で少しの第三脳室を通る前頭断面)

J0859 (右側脳室の下角を通る断面:後方からの前頭断)
解剖学的構造
定義と基本構造
- 側脳室の脈絡ヒモ(Taenia choroidea)は、側脳室の脈絡叢を視床に付着させる線状の構造である (Gray and Lewis, 2024)。
- 脈絡叢を外科的に取り除いた際に、明瞭な輪郭線として視認される解剖学的構造である (Snell and Webster, 2023)。
- 側脳室の内側壁に沿って前後方向に走行し、脈絡叢の付着部位を形成している (Anderson et al., 2023)。
位置関係と隣接構造
- 視床の上面に沿って走行し、視床との密接な解剖学的位置関係を示す (Gray and Lewis, 2024)。
- 側脳室の脈絡叢と直接的な解剖学的連続性を持ち、脈絡叢の支持構造として機能している (Brown et al., 2023)。
- 海馬采(fimbria hippocampi)および視床線条(stria terminalis)と隣接し、これらの構造との境界を形成している (Paxinos and Mai, 2024)。
- 側脳室体部から下角にかけて連続的に走行し、脳室の形態を規定する重要な指標となっている (Netter, 2023)。
微細構造
- 脳室上衣細胞層と脈絡叢間質との移行部に位置し、組織学的に特徴的な構造を示す (Paxinos and Mai, 2024)。
- 脈絡叢の血管系と脳室壁との結合部位として、血管支持組織を含んでいる (Anderson et al., 2023)。
発生学的特徴
- 胎生期の神経管発生過程において、終脳胞の内側壁が菲薄化する領域から形成される (Moore and Peterson, 2024)。
- 胎生6〜8週頃から脈絡叢の発達とともに出現し、脳室系の形態形成に重要な役割を果たす (Williams, 2022)。
- 脈絡叢の血管系の侵入経路として機能し、脳脊髄液産生システムの発達に不可欠である (Moore and Peterson, 2024)。
臨床的意義