透明中隔板 Lamina septi pellucidi
1. 基本構造
- 透明中隔板は、透明中隔腔の側壁を形成する一対の板状構造です (Mai and Paxinos, 2022)。
- 脳梁と脳弓の間に位置し、薄い神経組織層として存在します。
- 側脳室の前角および本体部の内側壁の一部を形成します。
2. 臨床的重要性
- 脳の発生過程において、重要な役割を果たします (Ten Donkelaar et al., 2023)。
- 透明中隔腔の異常な拡大は、様々な神経学的症状を引き起こす可能性があります (Born et al., 2021)。
- 神経外科手術において、重要な解剖学的指標として機能します (Rhoton, 2020)。
3. 解剖学的位置関係
- 前方は膝部(脳梁)、後方は脳弓体に接しています (Carpenter and Sutin, 2021)。
- 左右の板は正中面で接し、透明中隔腔を形成します。
- 前角と側脳室体部の内側壁の一部となっています (Williams and Warwick, 2023)。
4. 発生学的特徴
- 終脳の内側壁の一部から発生します (Flores-Sarnat, 2022)。
- 胎生期の脳の発達過程で形成される重要な構造です。
- 左右の板の間隙である透明中隔腔は、第五脳室とも呼ばれますが、真の脳室ではありません (Ten Donkelaar et al., 2023)。
5. 組織学的特徴
- 神経細胞、グリア細胞、および血管を含む薄い神経組織で構成されています (Snell, 2021)。
- 左右の板は非常に薄く、透明感のある外観を呈します。