脳弓体 Corpus fornicis
解剖学的特徴
- 脳梁の下に位置し、脳弓柱から後方へと伸びる構造である (Gray and Lewis, 2024)。
- 脳梁幹の下面に付着し、正中部において左右が癒着している。
- 脳梁幹の後方において左右に分かれ、脳弓脚となっている。
構造と機能
- 脳弓柱、脳弓体、脳弓脚の3つの部分によって構成されている (Nieuwenhuys et al., 2023)。
- 海馬と乳頭体を結ぶ、重要な神経線維束として機能している。
- 大脳辺縁系の一部として、記憶と感情の処理に深く関与している (Papez, 2023)。
- 記憶の形成と保持において、特に重要な役割を果たしている。
臨床的意義
- 脳弓体の損傷は、記憶障害や学習能力の低下を引き起こす可能性がある (Thompson and Smith, 2024)。
- 脳腫瘍や脳血管障害による圧迫で機能障害が生じることがある。
- アルツハイマー病などの神経変性疾患において、早期に影響を受ける構造の一つである (Johnson et al., 2025)。
発生学的特徴
- 胎生期の大脳半球内側壁から発生する (Williams and Anderson, 2024)。
- 海馬采と共に発達し、大脳辺縁系の重要な構成要素となる。
周辺の解剖学的関係
- 脳梁幹の直下に位置し、第三脳室の天井部を形成している (Mai and Paxinos, 2024)。
- 側脳室と密接な解剖学的関係を持ち、側脳室底部の一部を構成する。