内側縦条 Stria longitudinalis medialis
基本構造
- 脳梁幹の表面で、正中線の両側に沿って前後に走る細長い縦条であり、灰白質を含む。
- 外側縦条とともに、脳梁幹背面の灰白質層と海馬の痕跡を形成する。
- Lancisiの条としても知られる。
解剖学的特徴
- 脳梁吻から脳梁膨大部まで縦方向に走行し、正中線の両側に対称的に存在する。
- 脳梁を背側から観察可能である。
機能と発生
- 嗅覚系の一部として、辺縁系との連絡や情動行動、記憶形成に関与している。
- 系統発生学的には、古皮質の痕跡として保存された構造である。

J0853 (脳梁:上方から剖出)

J0858 (中心の前方で少しの第三脳室を通る前頭断面)