


脳梁吻は脳梁の前端に位置し、脳梁膝から後方へ屈曲して終板へ移行する部分である(Raybaud and Widjaja, 2018)。終板の背側部に位置し、脳梁膝と連続している(Standring, 2021)。脳梁溝の最深部に位置し、前交連の背側を通過する(Rhoton, 2007)。
白質構造として、密に配列された交連線維から構成される(Catani and Thiebaut de Schotten, 2012)。前頭葉の内側面からの神経線維を含み(Schmahmann and Pandya, 2009)、左右の大脳半球間の神経線維連絡を担う重要な交連線維である(Paul et al., 2007)。
前頭葉の特定領域間の情報伝達と、大脳辺縁系との関連に重要な役割を果たしている(Edwards et al., 2014)。
胎生期の大脳発達過程で、脳梁の形成の一部として発達する(Richards et al., 2004)。哺乳類の進化過程で発達した構造であり、高次脳機能の発達と関連している(Aboitiz and Montiel, 2003)。
髄鞘化は生後に進行し、発達段階に応じて機能的成熟を遂げる(Giedd et al., 2009)。
種による形態学的な違いが見られ、ヒトでは特に発達している(Hopkins and Phillips, 2010)。
損傷時には、半球間の情報伝達障害や認知機能への影響が現れる可能性がある(van der Knaap and van der Ham, 2011)。脳梁離断症候群の一症状として発現することがある(Berlucchi et al., 2015)。