中心傍小葉 Lobulus paracentralis
解剖学的位置と構造:
- 大脳半球の内側面に位置する構造である (Gray and Lewis, 2018)。
- 中心前回と中心後回の間に位置し、中心溝による切れ込みがある (Standring, 2020)。
- 前中心溝と帯状溝縁部によって、その境界が明確に区切られている (Mai and Paxinos, 2012)。
- 前中心傍回と後中心傍回の2つの部分から構成される (Ten Donkelaar et al., 2018)。
機能:
- 下肢および膀胱の運動・感覚機能の制御を担っている (Mai and Paxinos, 2012)。
- 体性感覚野および一次運動野の下肢領域を含む機能制御領域として知られている (Nieuwenhuys et al., 2008)。
臨床的意義:
- この領域の損傷は、対側の下肢の運動障害や感覚障害を引き起こす可能性がある (Rhoton, 2007)。
- 排尿機能の制御にも関与しているため、損傷により排尿障害が生じることがある (Fowler et al., 2008)。
関連する神経回路:
- 錐体路系の一部として、下肢の随意運動の制御に重要な役割を果たす (Nieuwenhuys et al., 2008)。
- 体性感覚野の一部として、下肢からの感覚情報を処理する (Mountcastle, 2005)。
発生学的特徴:
- 胎児期の大脳皮質の発達過程で、内側面に形成される重要な構造である (Ten Donkelaar et al., 2018)。
- 髄鞘化は生後比較的早期に完了する領域の一つである (Kinney et al., 1988)。
解剖学的変異:
- 個人差が存在し、その大きさや形状には若干の変異が見られる (Ono et al., 1990)。