中心前回 Gyrus precentralis
脳の断面(模式図を含む)

MRI_07にほぼ対応する外眼角耳孔面に水平な断面

MRI_08にほぼ対応する外眼角耳孔面に水平な断面

MRI_09にほぼ対応する外眼角耳孔面に水平な断面

MRI_10にほぼ対応する外眼角耳孔面に水平な断面

脳梁膨大部を通るCに対応する面

扁桃体の高さDに対応する前頭断面

海馬が見える高さEに対応する前頭断面

J0844 (右脳:右外側面)

J0845 (大脳、右脳半球:右側からの図)

J0848 (大脳半球:上面)

J0849 (大脳半球:半分図解的な上面)

J0891 (脳のいくつかの大きな神経路の経過の説明)

J0894 (7週間の子供の脳を通る矢状断面)

J0898 (大脳半球の髄脳成熟地図(大脳半球の左外側面))
中心前回は大脳半球外側面の中心溝前方に位置し、随意運動の制御を担う重要な運動機能の中枢である。損傷は対側の運動麻痺を引き起こす可能性があり、脳卒中や外傷による障害が重大な運動機能の障害につながる。個体差や神経可塑性により、機能的再編成が可能であり、脳機能マッピング技術の発展が中心前回の理解を深めている。
解剖学的特徴
- 中心前回は、大脳半球外側面の中心溝前方に位置する隆起部分であり、随意運動の制御を担う運動野である (Penfield and Boldrey, 1937)。
- 前頭葉に位置し、一次運動野(ブロードマン4野)を含む、重要な運動機能の中枢である (Brodmann, 1909)。
機能と構造
- 運動相同表現(運動ホムンクルス)に従い、身体各部位の運動制御領域が、系統的に配置されている (Penfield and Rasmussen, 1950)。
- 前頭前野と運動前野の後方に位置し、皮質脊髄路(錐体路)の起始部として、随意運動の開始と制御に重要な役割を果たしている (Porter and Lemon, 1993)。
臨床的意義
- 中心前回の損傷は、対側の身体部位の運動麻痺(片麻痺)を引き起こす可能性がある (Strick, 1988)。
- 脳卒中、腫瘍、外傷などによる中心前回の障害は、運動機能の重大な障害につながる (Ward, 2017)。
発生学的特徴
- 胎生期における大脳皮質の発達過程で、運動機能の分化に伴って形成される (Rakic, 1988)。
- 生後の運動学習と経験により、さらなる機能的成熟が進む (Kandel et al., 2013)。
研究と応用
- 脳機能マッピング技術の発展により、中心前回の機能的な構造がより詳細に解明されている (Gazzaniga et al., 2019)。
- ニューロリハビリテーションや脳‐機械インターフェース(BMI)の開発において、中心前回の理解は重要な基盤となっている (Lebedev and Nicolelis, 2017)。
個体差と可塑性
- 個人間で中心前回の大きさや形状に若干の違いが見られるが、基本的な機能的配置は保持されている (Amunts et al., 1996)。