大脳回 Gyri cerebri
基本構造と特徴
- 大脳回は、大脳皮質表面の溝により分かれた部分であり、灰白質で構成されている。
- 胎生期には滑らかな表面であるが、発達に伴って溝が形成され、7歳頃までに成人の形態となる。
- 脳の表面積を増やすことにより、より多くの神経細胞を収容することが可能となる。
主要な機能
- 前頭回は、実行機能と意思決定を担当している。
- 頭頂回は、体性感覚と空間認識の処理を行う。
- 側頭回は、聴覚、言語理解、記憶の機能を担当している。
- 後頭回は、視覚情報の処理を行う。
臨床的重要性
- 脳疾患の診断・治療方針の決定や、手術時における重要構造物の同定に不可欠である。