視放線
視放線は、視覚情報を伝達する神経線維束で、以下の特徴があります:
- 外側膝状体の小細胞性部から発生し、内包のレンズ後部を通って形成される
- 鳥距溝の上下両側の有線野(視覚皮質)に終わる
- 線維の経路は複雑で、背部の線維はほぼ直線的に後方へ進むが、腹部の線維は弧を描くように側頭葉を経由して後頭葉に到達する
- 網膜の各領域と外側膝状体、さらに有線野の皮質との間に正確な点対点の対応関係がある
- 視野の特定の部分からの情報を視覚皮質の特定の領域に伝達する
視放線は視覚情報処理において重要な役割を果たし、網膜で捉えられた視覚情報を大脳皮質の視覚野に正確に伝達する機能を持っています。
J0886 (脳の前交連を通る水平断:上方からの断面図)
J0893(錐体路:赤、二次視放線:オレンジ、前頭橋路:茶褐色、側頭橋路:うす茶、聴放線:黄、一次視放線:紫、前視床脚:青、結合腕:緑、視床腹側核からの皮質路:青)