終板 Lamina terminalis
構造と位置
- 第三脳室の吻側壁を形成する三角形の薄い膜状組織で、前交連から視交叉までの正中部に位置する。
- 尾側面は上衣細胞、吻側面は脳軟膜で覆われており、吻側には前交通動脈が通過している。
組織と機能
- 外層と内層に分かれており、内層は主に神経膠細胞の突起で構成されている。
- 脳室周囲器官の一つとして、体温調節や浸透圧調節に重要な役割を果たしている。
- 血液脳関門が欠如しているため、血中物質を直接感知することができる。
臨床的重要性
- 体液バランスの維持に重要な役割を果たし、血漿浸透圧の変化を感知する。
- 血管作動性物質に対する感受性が高く、全身の循環調節にも関与している。

J0829 (10.4mm頂殿長の人間の胎児の脳、右半分:左方からの図)

J0833 (脳幹:脳の正中断面を左側からの図)

J0834 (脳の底部:下方からの図)

J0899 (大脳半球の髄脳成熟地図(右大脳半球内側面))