内側根(視索の)Radix medialis tractus optici
解剖学的構造と機能
- 視索の内側根は、主に上丘へ向かう線維束であり、視覚情報を伝達します (Büttner-Ennever and Horn, 2014)。
- 瞳孔反射および眼球運動の制御に関わる、重要な視覚反射経路を形成します (May and Corbett, 2018)。
- 上丘への投射を介して、視覚誘発性の定位反応と眼球運動の調節を担っています (Gandhi and Katnani, 2011)。
- また、視床下部への投射を通じて、概日リズムの調節にも関与する可能性が示唆されています (Hattar et al., 2016)。
臨床的重要性
- 本構造の損傷により、瞳孔反射障害および眼球運動の異常が生じることがあります (Purves et al., 2019)。
- 上丘への経路が障害された場合、視覚的定位反応と眼球運動の協調性が著しく低下します (Klier et al., 2013)。
- 視床下部への投射経路に障害が生じた場合、概日リズムの乱れを引き起こす可能性があります (Moore, 2013)。
解剖学的関係
- 視索の内側根は、視索から分岐し、主に中脳の上丘に投射する神経線維束です (Mai and Paxinos, 2022)。
- 視床下部の視交叉上核との連絡も確認されており、光情報の伝達に重要な役割を果たしています (Sadun and Glaser, 2014)。
- 解剖学的には、外側膝状体への投射を主とする外側根と対をなす構造として位置づけられています (Standring, 2021)。
発生学的特徴
- 胎生期における視覚系の発達過程で、網膜神経節細胞の軸索が特異的に分岐することで形成されます (Mason and Sretavan, 2012)。
- 発生学的には、視覚反射経路の確立に重要な役割を果たしています (Erskine and Herrera, 2014)。
位置関係と経路
- 視索は視交叉の後方で内側根と外側根に分かれます (Nieuwenhuys et al., 2020)。
- 内側根は主に中脳の上丘に向かい、副視覚経路を形成します (Snell and Lemp, 2015)。