球状核 Nucleus interpositus posterior
解剖学的構造
- 小脳核の一つであり、2〜3個の円形の細胞集団から構成される。
- 栓状核の内側、室頂核の外側に位置し、大型および小型の多極細胞を含む。
進化と分類
- ヒトでは後中位核とも呼ばれ、前中位核(栓状核)とは異なる特徴を持つ。
- 下位哺乳類と比べ、ヒトではより明確に区分される構造を持つ。
機能と神経連絡
- 小脳虫部からの入力を受け、運動の調整と姿勢制御に関与する。
- 下オリーブ核と脊髄からの入力を受け、赤核や視床へ出力を送る。
臨床的重要性
- 障害により、協調運動障害や姿勢維持の困難さが生じる可能性がある。
- 小脳性運動失調の一部の症状と関連している。
脳の断面(模式図を含む)

cに対応する三叉神経の高さの断面の模式図

J0862 (図873-880で示された切断方向を示す、8〜9か月の人間の胎児の脳幹:後方およびやや右側からの図)
