山頂[第IV・V小葉]Culmen [IV et V]

J0833 (脳幹:脳の正中断面を左側からの図)

J0838 (小脳:上後方からの図)

J0841 (脳幹:小脳の右半分が除去)
解剖学的位置と構造
位置と形態
- 山頂は小脳虫部前葉の最も突出した隆起構造で、第1裂(小脳前切痕)の上方に位置し、小脳上面から明瞭に観察できる(Schmahmann et al., 2009)。
- 組織学的には小葉IVおよびVの2区分から構成され、それぞれ異なる細胞構築を示す(Voogd and Ruigrok, 2012)。
細胞構築
- プルキンエ細胞が密に配列し、顆粒細胞層も高度に発達している。小脳皮質の三層構造(分子層、プルキンエ細胞層、顆粒細胞層)が明瞭に認められる(Voogd et al., 2014)。
解剖学的境界
- 前方は第一裂により単小葉(小葉I-III)から明瞭に分かれる。
- 後方は原裂(primary fissure)により中心小葉(VI)と境界される。
- 外側は小脳半球の第一脚(primary peduncle)および第一小葉(H IV-V)と連続し、機能的にも関連する。
- 深部では白質を介して小脳核(特に室頂核)と連絡する。
機能的特徴
運動制御機能
- 脊髄小脳路からの体性感覚情報を受け、四肢近位部および体幹の運動制御と平衡感覚の精密な調節を担う(Stoodley and Schmahmann, 2018)。
- 姿勢制御と運動の微調整に深く関与し、特に抗重力筋の緊張調節と歩行時の姿勢維持に重要な役割を果たす(Manto et al., 2012)。
運動学習
- 運動学習、運動記憶の形成、および四肢運動の協調において中心的役割を果たし、運動の計画から実行までの過程を最適化する(Ito, 2013)。
神経連絡