小脳半球[第II-X半球小葉]Hemispherium cerebelli [H II -H X]
基本構造
- 小脳半球は、小脳の主要部分であり、左右対称に分かれている。第II-X小葉の9つの小葉から構成されている。
- 系統発生学的には、「新小脳」に位置づけられる。
機能と連絡
- 大脳皮質と神経連絡を持ち、主に協調運動の制御を担当している。
- 運動の精密な調節、運動学習、および姿勢制御において、重要な役割を果たしている。
神経回路
- 橋核を介して大脳皮質からの情報を受け取り、また、下オリーブ核からの登上線維も受けている。
- 歯状核を経由し、視床を通って、大脳運動野へと出力を送っている。
障害時の症状
- 企図振戦やジスメトリーなどの、運動協調障害が出現する。

J0839 (小脳:下前方からの図)

J0840 (後脳および延髄:左外側からの図)

J0841 (脳幹:小脳の右半分が除去)
