中心被蓋路 Tractus tegmentalis centralis
解剖学的特徴と経路
- 網様体中央部を縦走し、赤核尾端からオリーブ核頭端に至る神経線維束である。
- 小細胞性赤核から、同側の主オリーブ核への投射経路として機能する。
- 赤核オリーブ路が主成分であるが、上行性線維も含む可能性がある。
機能的役割
- 運動制御システムの一部として、運動調整と姿勢維持に関与している。
- 小脳諸核からの線維は、交差後に対側の中心被蓋路に合流して下行する。
臨床的意義
- 障害により、運動調整の異常や姿勢制御の障害を引き起こす可能性がある。
- 脳幹部の腫瘍や血管障害により、機能が影響を受けることがある。
脳の断面(模式図を含む)

aに対応する上丘を通る断面の模式図

bに対応する下丘を通る断面の模式図

cに対応する三叉神経の高さの断面の模式図
