菱形窩 Fossa rhomboidea

基本構造

主要な構成要素

解剖学的特徴

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図421(菱形窩の表面像)

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図422(脳幹、四丘体付近、菱形窩)

菱形窩は菱形を形成し、正中溝によって左右に分割され、境界溝によって内外の領域に区切られます。正中口から外側へは第四脳室髄条が走り、これにより菱形窩は上下にさらに分けられます。上部には、境界溝の内外に内側隆起と前庭神経野が存在します。内側隆起の中央には顔面神経丘があり、そこには顔面神経膝とその腹側にある外転神経核の二つの部分があります。前庭神経野は前庭神経核の位置に相当します。前庭神経野の外側にある凹みは上窩と呼ばれ、これより鼻側には青斑が帯状を形成して伸びています。青斑核はその内部に存在します。菱形窩の下部の内側には舌下神経核があり、その外側には迷走神経三角(灰白翼)があり、迷走神経背側核が存在します。その鼻側端の窩は下窩と呼ばれます。

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J0814 (脊髄:後方からの図)

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J0836 (菱形窩:後方からの図)

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J0837 (菱形窩:後方からの模式図)