前庭神経上核

前庭神経上核はベヒテレフ核とも呼ばれ、前庭神経外側核の上方背側に位置し、その背側を上小脳脚の線維が通っています。核の中央には大型細胞があり、その周囲を小さな細胞が取り囲んでいます。この部位は脳幹にあり、平衡感覚や空間的な方向に関する情報処理を行います。

ベヒテレフはロシアの神経学者で、1893年からペテルスブルグ大学で教授を務めました。1918年には同市の脳精神研究所の初代所長に就任しました。彼はロシアの神経学の先駆者であり、聴神経のベヒテレフ核、大脳皮質のベヒテレフ層、そしてベヒテレフ病(強直性脊椎関節炎)を記述しました(1892年)。

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J0861 (図863-871で示された切断方向を示す、成人の脳幹を後ろから右側からの図)

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J0867 (顔面神経核、外転神経核を通る脳幹の断面)

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J0862 (図873-880で示された切断方向を示す、8〜9か月の人間の胎児の脳幹:後方およびやや右側からの図)

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J0876 (内耳神経の入口および顔面神経出口の高さ、8-9ヶ月胎児の脳幹の断面)

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J0877 (外転神経核および顔面神経出口の高さ、8-9ヶ月胎児の脳幹の断面)

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J0890 (運動および感覚の主要な末梢神経の原核は、透明に描かれた脳幹に模式的に記入されている:後方からの図)