三叉神経脊髄路核 Nucleus spinalis nervi trigeminalis
解剖学的位置と構造
- 三叉神経脊髄路の内側に沿って位置し、橋の三叉神経根から第二頚髄まで延びている。
- 吻側部、中間部、尾側部の3つの部分に区分される。
機能的特徴
- 顔面、口腔、歯からの痛覚、温度覚、粗大触覚を受容している。
- 各部位の担当領域:
- 吻側部:口腔・歯を担当する。
- 中間部:顔面を担当する。
- 尾側部:前額部・後頭部を担当する。
神経投射
- 二次ニューロンは、主に対側の視床へ投射し、一部は同側にも投射する。
- 視床からの情報は、大脳皮質体性感覚野へと伝達される。
脳の断面(模式図を含む)

fに対応する延髄と脊髄の移行部(錐体交叉を通る断面)の模式図

J0861 (図863-871で示された切断方向を示す、成人の脳幹を後ろから右側からの図)

J0863 (錐体交叉を通る脳幹の断面)

J0864 (錐体交叉とオリーブ間を通る脳幹の断面)