橋網様体
橋網様体は、脳幹の橋部分に位置する神経細胞の集団で、主に以下の特徴を持ちます:
- 主に下網様核と上網様核の2つの大きな細胞集団から構成されています
- 下網様核は延髄の巨大細胞網様核の上方部に相当し、上方は三叉神経運動核の高さまで及びます
- 上網様核は上方が中脳下部にまで伸びますが、正確な境界は明確ではありません
- 橋網様体の細胞から非交叉性の網様体脊髄路が起こり、脳幹では内側縦束の一部として下行します
- 一部の細胞からの線維は中心被蓋路の一部として上行し、視床の髄板内核に投射します
- これらの視床核に至るインパルスは大脳皮質の広い部位の電気活動に強い影響を及ぼします
また、橋には被蓋網様核と上中心核という他の網様核も存在します
J0861 (図863-871で示された切断方向を示す、成人の脳幹を後ろから右側からの図)
J0867 (顔面神経核、外転神経核を通る脳幹の断面)
J0868 (三叉神経を通る脳幹の断面)
J0869 (上髄帆と橋中央部を通る脳幹の断面)
J0870 (下丘と滑車神経核を通る脳幹の断面)